セーブル コレクション 1783年 矢車菊のトランブルーズ カップu0026ソーサー

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●製作年:1783年●素地:ソフトペースト(軟質磁器)●サイズカップW:7cmH:7.5cmソーサーW:12.2cmH:3cm花絵 (Paiter): Amble-Christie Mme MORIN(1774年〜1794年まで花絵を専門として在職)金彩 (Guilder): Fracois BAUDOUIN(1750年〜1800年まで金彩師として在職)大変珍しく、日本国内でも殆ど目にできないセーブルのトランブルーズです。矢車菊を散らしたフォームはルイ16世時代に考案され、マリー・アントワネットが好んだこともあり、彼女が注文したセルヴィスにはかなり用いられていました。それを皮切りにシリーズとしても発足し、宮廷でブームが起きます。今日、セーブルの中でも、一般的なリトロンの矢車菊のカップですら見ることは非常に稀です。今回出品させて頂くのはトランブルーズです。18世紀のフランス宮廷で流行した非常に高価な飲物、ショコラ。当時の貴族は“高価な物には高価な物で“と言う感覚だったニーズにより生まれました。始まりは1764年にポンパドール夫人がベッドの上でミルクを飲みやすいように、という目的で製作されました(写真参照)が、彼女自身がブームだったことと、上記のような理由(立って使用、あるいは持ち運ぶために倒れづらい、中心が深く熱が逃げにくい、無駄にしない等)から注文が殺到し、一大旋風が起こります。今回の逸品は、1784年というロココ全盛期に製作された作品です。華やかにうねるハンドルのシェイプの造りは素晴らしく、見事です。他窯でもロココを象徴するハンドルはありますがセーブルには敵いません。鮮やかで愛らしい矢車菊はさることながら、数ミリの葉ですら濃淡をつけており、セーブルのどこまでも追求する精緻な技術は必見です。ハンドル内部の狭い空間や端の境目であえて半分描いて終わらせる、などシンプルな絵柄でも細かい演出を欠かさないところもセーブルならでは。 ワレやカケなども無く、金彩の擦れも殆ど見られない驚異のコンディションです。ソーサーの裏に焼成地に付いた”当て跡”があり(写真参照)2か所金彩と混ざった釉薬がへこんでいる箇所がありますが、当時の手仕事による味を垣間見れるこれまた貴重な部分かと思います。この機会に是非貴重な逸品を御検討ください。

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